メリットピュアンシャンプーのプロ解析!高刺激成分は配合されてる?
大手日用品メーカーである『kao』から発売されているメリットシリーズのピュアンナチュラル&スロークレンズケアシャンプーを全成分表から徹底的に解析していきたいと思います。
目次
ピュアンシャンプーの全成分表
水、ラウレス硫酸アンモニウム、エタノール、ラウリルヒドロキシスルタイン、ラウレス-16、ラウラミドプロピルベタイン、イソデシルグリセリルエーテル、PPG-3カプリリルエーテル、リンゴ酸、レモン果実エキス、キウイエキス、キイチゴエキス、グリチルリチン酸2K、ポリクオタニウム-10、コカミドMEA、ラウレス-3、塩化Na、リン酸、水酸化K、ベンジルアルコール、BG、安息香酸Na、香料
ピュアンシャンプーのデータ・評価
洗浄力:
メイン洗浄成分は強力なラウレス硫酸系成分です。
洗浄力はかなり強く頭皮へのダメージも相当です。
低刺激性:
頭皮への刺激はそれなりにありますので、人によっては頭皮トラブルが出る恐れがあります。
しっとり感:
シリコンが配合されているため、多少のしっとり感は得られると思います。
ダメージ補修力:
全く配合されておりません。
コスパ:
容量:425ml
価格:約720円
総合評価:
市販の安価なシャンプーではよくある処方といったところです。
このシャンプーは洗浄力が高すぎるのがマイナスポイントですが、コンセプトは『汚れを落とすことを1番に考えたシャンプー』とあるので、コンセプト通りの内容となっています。
ピュアンシャンプーの洗浄成分の品質は?
いうまでもなく、シャンプーで最も大切なのは汚れを落とす成分である『洗浄成分』です。
それではこのシャンプーの主要な洗浄成分を見ていきます。
・ラウリルヒドロキシスルタイン
・ラウラミドプロピルベタイン
この中でメインの洗浄成分はラウレス硫酸アンモニウムです。
この成分は非常に洗浄力が高く泡立ちが良いにも関わらずかなり安いので、市販のシャンプーにはよく配合されている成分です。
確かにこのシャンプーのコンセプトである『汚れを落とすことを1番に考えたシャンプー』から見ても適切な成分だと思いがちですが、私たち化粧品開発者からすると、この成分は少し刺激が強すぎます。
当然、洗浄力をあげようとすると刺激もあがります。
この成分は、食器についた油でもしっかりとれるほどの洗浄力をもっていますので、私たちの頭皮がどれほど汚れていようが、そこまでの洗浄力を必要としないわけです。
なので、もう少し洗浄力を落として、刺激を抑えたシャンプーの方が頭皮には良いとされています。
ノンシリコン処方って本当?
このシャンプーを公式ページで見ると、ノンシリコンシャンプーと書かれています。
しかし、全成分表をよく見てみると、『PPG-3カプリリルエーテル』と書かれているのがわかると思います。
この成分は化粧品でよく使用されるコンディショニング剤であり、シリコーン油です。
なので、この会社のノンシリコン処方という定義がよくわからないのですが、シリコーン油を入れているので、ノンシリコン処方とは言えない気がします・・。
頭皮環境改善成分!
グリチルリチン酸2Kは炎症を抑えてくれる高価な成分です。
なので、この成分が配合されていることに関してはプラス評価ですが、さきほども申し上げたように洗浄成分が刺激となりうるのでいくらグリチルリチン酸2Kを少量配合したところであまり意味がないように思えます。
低刺激を売りにしたシャンプーに配合するのであればわかりますが、刺激が強いシャンプーに気休め程度に配合して効果のでるものではありません。
配合はシンプル
このシャンプーは洗浄力が高すぎるがゆえ刺激が強いのですが、その他の成分に関しては低刺激なものでまとめてありますし、余分な成分は一切配合されていません。
中には〇〇エキスといったたいして効果のないエキス系を配合して、価格を上げているシャンプーもありますが、そこはさすが大手メーカーですね!
無駄なものは一切配合していないため、価格をしっかり抑えています。
まとめ
ここまでこのシャンプーに対して厳しい意見を述べましたが、使い方によっては効果的なシャンプーにもなります。
毎日使用すると頭皮に刺激がありますが、毎日使用さえしなければこのシャンプーのデメリットである洗浄力の高さによる高刺激を抑えることができます。
例えばワックスを付けた日だけ使用するとか、週に一回だけ使用といった使い方をすれば頭皮への影響はそれほどないでしょうし、汚れがリセットされていいかなとも思います。
毎日の洗浄には全く適していませんが、たまに使用するぐらいであれば、それほど悪いシャンプーではありません。
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