アスロングシャンプーをプロが成分解析!評判は良いが敏感肌には不向き!
公式販売サイトを見ると、『日本で一番人気のあるノンシリコンシャンプー』に選ばれましたと書かれています。
評判はさておき、そのシャンプーが良いシャンプーか否かというのは全成分を見れば一目瞭然です。
私もこのシャンプーを楽しみに解析したんですが、残念ながら少々思っていた商品とは異なりました。
それでは、アスロングシャンプーをしっかりと解析していきたいと思います。
目次
アスロングシャンプーの全成分表
水/ラウレス硫酸Na/コカミドDEA/コカミドプロピルベタイン/スルホコハク酸ラウリル2Na/ペンチレングリコール/塩化Na/フェノキシエタノール/ステアリン酸PEG-150/ラウロイルメチルアラニンNa/香料/ポリクオタニウム-10/グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド/クエン酸Na/サリチル酸/エチドロン酸/デシルグルコシド/クエン酸/BG/加水分解卵隔膜/海水/カラメル/キハダ樹皮エキス/アルガニアスピノサ核油/シメン-5-オール/フェノールスルホン酸亜鉛/アボカド油/リンゴ果実培養細胞エキス/加水分解シルク/ケラチン(羊毛)キサンタンガム/グリセリン/レシチン/デキストラン/ローマカミツレ花エキス/アルニカ花エキス/オドリコソウ花/葉/茎エキス/オランダガラシ葉/茎エキス/ゴボウ根エキス/セイヨウキズタ葉/茎エキス/ニンニク根エキス/セイヨウアカマツ球果エキス/ローズマリー葉エキス/アセチルテトラペプチド-3/アカツメクサ花エキス
アスロングシャンプーの評価
洗浄力:
残念ながらこのシャンプーはラウレス硫酸Naをベースにした超高洗浄力のシャンプーです。
低刺激性:
洗浄力が強すぎるゆえに、刺激もとても強いシャンプーとなっています。
しっとり感:
洗浄成分が乾燥させる上に、ノンシリコン処方ということでしっとり感はまるでないと思われます。
ダメージ補修力:
ダメージ補修成分は2種類配合されているが、超微妙のため関係なし。
コスパ:
容量:200ml
特別価格:2,490円
市販の安価なシャンプーと中身は変わりません。
特別価格でさえかなり高いと判断できます。
総合評価:
成分を見ると、90%は市販の安いシャンプーと同じです。
それにしては価格が高すぎるといわざるを得ません。
高刺激洗浄成分『ラウレス硫酸Na』
まず、最初にこのシャンプーの成分表を見て驚いたのが、主成分として『ラウレス硫酸Na』を使用している点です。
そのシャンプーの良し悪しは最も多く配合されている洗浄成分で決まります。
全成分表を見てもらえばわかるように、このシャンプーであればラウレス硫酸Naということになります。
このラウレス硫酸Naという成分は低品質洗浄成分として非常に有名な成分で、ドラッグストアで売られているシャンプーの裏成分表を見ていただければわかりますが、安いシャンプーはほとんどこのラウレス硫酸Naが使用されています。
このラウレス硫酸Naは散々ネットでも酷評を受けている成分なのですが、簡単に言うと刺激が強いです。
確かにこの成分が入ったシャンプーを使用しても何ともない人も大勢いるので、今回はこの成分に関して必要以上に悪く言うことはしませんが、この成分は何よりかなり価格が安いです。
それを主成分として多量に配合したシャンプーの価格が200mlで2,490円というのは高すぎます。
しかもこれは特別価格での話です。
それ以外にどれだけ効果な成分を入れていたとしても、それらは微量なので、適正価格を決めるとすれば高くても1,000円を超えてはいけないシャンプーとなります。
確かに、シャンプーというのは価格の相場がなく、メーカーが自由に価格を決めれる製品です。
(本と同じで、スタイリング剤やパーマ剤などはある程度価格の相場が決められているため、メーカーは利益を出しにくい。)
そのため、どんな価格で販売しようと、このシャンプーがそれでも売れているならば私がとやかく言う必要は全くないのですが、このお値段を出すのであればもう少し高品質で髪に良いシャンプーはたくさんあるため、ぜひ新たにシャンプー選びをしていただきたいと思います。
敏感肌の方には不向き!
先ほどもお話したようにこのシャンプーの主成分はラウレス硫酸Naです。
この成分の特徴は高洗浄力で高刺激性なので、敏感肌の方が毎日使用すれば間違いなくなんらかの頭皮トラブルに合われます。
敏感肌の方であれば、主成分にアミノ酸系、タウリン系、酸性セッケンなどを使用したシャンプーが良いと思います。
カラーリングやパーマをしている髪にも不向き!
このシャンプーは洗浄力がとても強いです。
なので、髪の毛は乾燥しやすくきしみやすいです。
洗浄力が強すぎるものを使用した場合、唯一のきしみ緩和成分が『シリコン』です。
つまり、多くの低品質シャンプーはきしみやすいシャンプーにシリコンを入れて改善してきたわけです。
しかし、現在ではそのせいもあり嫌われた成分となっているので、ノンシリコンシャンプーというものが流行ってしまいましたので、このシャンプーはきしみやすいにも関わらずシリコンを配合しておりません。
そうなれば、カラーやパーマをしている髪の方が使用すれば当然きしみますし、傷みます。
厳密にはシリコンの代わりにポリクオタニウム-10という成分がきしみ緩和成分として配合されていますが、この成分は髪の毛が乾いた時にごわつきやすいですし、シリコンに比べると安全性も低いです。
ダメージ補修成分もほぼ配合されていないことから、傷んだ髪を補修する力もないので、カラーリングやパーマをしている方がこのシャンプーを使用するメリットはないです。
防腐剤から読み解く配合量
全成分表を見てください。
フェノキシエタノールが書かれているのがわかると思いますが、この成分は防腐剤です。
化粧品は製造してから3年間は品質を保たないといけないので、菌の繁殖を防ぐためにシャンプーにも防腐剤というものが配合されています。
このシャンプーではフェノキシエタノールがそれにあたります。
この成分は天然のものから発見されたこともあり、無添加を謳う化粧品の多くに配合される成分ですが、皮膚刺激性はパラベンと同等で0,4%~0.8%ぐらいがシャンプーに配合されます。
そして、化粧品のルールですが、全成分表は配合量の多い順に書かなければなりません。(1%以下であれば順不同でも良い)
つまり、このフェノキシエタノールより後に書かれている成分は必ず1%以下ということになりますので、様々な植物エキスが配合されており公式販売サイトでも植物エキスの効能を謳ってますが、その程度の配合量では全く意味がありません。
特に最後に洗い流すシャンプーのような製品に微量なエキスを配合しても意味はないです。
このシャンプーはダメージ補修成分として加水分解シルクと加水分解ケラチンが配合されていますが、フェノキシエタノールより後に書かれているため、ほぼ無意味です。
上記のアスロングシャンプー評価のところで、『ダメージ補修成分は2種類配合されているが、超微妙のため関係なし。』と書いたものそのためです。
まとめ
このシャンプーの特徴は、特になく市販で売られている安価なシャンプーとほとんど同じです。
つまり、安いシャンプーで何らかのトラブルが起こる方はこのシャンプーは不向きであるし、髪の毛もきれいにはなりません。
髪の毛を美しく保つ秘訣は必要以上の洗浄力で髪の毛を洗わないこと!
これにつきます。
髪に良い成分を配合する前に、まずは髪にダメージを与える成分を排除することが良いシャンプー作りの第一歩です。
当サイトでも様々な高品質シャンプーを紹介していますので、興味がある方は当サイト高評価シャンプーをご覧ください。
また、何か髪の毛のことでお困りごとがあれば、コメントや問い合わせの方よりご連絡ください。
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