Mogans(モーガンズ)シャンプーの成分の品質をプロが徹底解析!
通販で絶大な支持を得ているモーガンズシャンプーですが、今回大幅なリニューアルをしています。
成分を見比べましたが、前作とは成分内容が全然違います。パっと見ただけでもその差は歴然ですが、果たしてトップクラスのアミノ酸シャンプーレベルに達しているのでしょうか?
一つずつ成分を見て解析してきたいと思います。
目次
モーガンズシャンプーのデータ
洗浄力:
4つの界面活性剤が非常にバランス良くブレンドされています。刺激の強い成分はありませんが、低刺激を意識しすぎたのか洗浄力が少し低いと思います。
低刺激性:
どの成分もアレルギーを引き起こす可能性が低いです。人によって差はありますが、ほとんどの方は刺激を感じないと思います。
しっとり感:
グリセリンが水の次に多く配合されていることにより、洗い上がりはとてもしっとりします。
ダメージ補修:
トップクラスのアミノ酸シャンプーと比較するとやや物足りない印象を受けます
コスパ:
容量:300ml
価格:1900円
総合評価:
モーガンズシャンプーの全成分
水、グリセリン、コカミドプロピルベタイン、ココイルメチルタウリンNa、ラウロイルメチルアラニンNa、デシルグルコシド、セテアレス-60ミリスチルグリコール、ベタイン、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、ラベンダー油、ラベンダー花エキス、ジャスミン油、オレンジ果皮油、オリーブ果実油、ツバキ種子油、ヒマワリ種子油、ブドウ種子油、月見草油、キハダ樹皮エキス、カミツレ花エキス、ハチミツ、パンテノール、ヒアルロン酸Na、タウリン、リシンHCl、グルタミン酸、グリシン、ロイシン、ヒスチジンHCI、セリン、バリン、アスパラギン酸Na、トレオニン、アラニン、イソロイシン、アラントイン、フェニルアラニン、アルギニン、プロリン、チロシン、イノシン酸2Na、グアニル酸2Na、カラメル、カプリリルグリコール、BG、クエン酸、ポリクオタニウム-10、EDTA-2Na、カプリルヒドロキサム酸、安息香酸Na
洗浄成分はベビーソープ並の低刺激
このサイトではしつこいぐらいに言っていますが、シャンプーの評価を左右するのは洗浄成分である界面活性剤の種類です。
どれだけ髪の毛に良さそうな植物エキスが入っていようとも、界面活性剤に低品質のものを使用すればそのシャンプーは粗悪品となってしまいます。
では、このシャンプーでは洗浄成分に何を使用しているのでしょうか?
・ココイルメチルタウリンNa
・ラウロイルメチルアラニンNa
・デシルグルコシド
配合量順に並べると、このようになります。
まず、コカミドプロピルベタインですが、これはアミノ酸系ではなく両性イオン界面活性剤です。この洗浄成分は皮膚に対する刺激性はほとんどありませんが、それに比例して洗浄力も低い洗浄成分です。
このシャンプーは弱酸性に調整されていると思いますが、シャンプーの液性が弱酸性の時はさらに洗浄力が低下するので、コカミドプロピルベタインの洗浄力はとても低いものになります。
続いて、ココイルメチルタウリンNaとラウロイルメチルアラニンNaですが両者ともアミノ酸系界面活性剤で、この二つはとても低刺激ですが比較的高い洗浄力を持ちます。
ラウロイルメチルアラニンNaは、低刺激性もトップクラスでありながらそれなりに高い洗浄力を発揮してくれるので、アミノ酸系界面活性剤の中で最も高い位に位置づけられている成分です。
この活性剤がメイン洗浄成分として配合されていれば言うことありませんでしたが、このシャンプーでもそれなりの量は入っていると思いますので、期待できそうです。
そして、前作のメイン界面活性剤であるデシルグルコシドですね。
この洗浄成分は非イオン系なので刺激性は全くないのですが、台所用洗剤に配合されているほど脱脂力が強い界面活性剤なので、頭皮の脂をしっかり落としてくれます。
メイン洗浄成分として配合した場合は、脱脂力が強すぎますが、今作はあくまでもサポートとして配合されているだけなので余分な脂まで洗い落とさずにちょうど良い脱脂力を実現してくれるのではないでしょうか。
メインの洗浄成分にはとにかく低刺激である成分を配合しておいて、補助洗浄成分に脱脂力の高い界面活性剤を配合することで、洗浄力のバランスをうまく調整しているような印象です。
アミノ酸誘導体ペリセア
このシャンプーにもジラウロイルグルタミン酸リシンNa(別名:ペリセア)が配合されています。
ペリセアとはアミノ酸誘導体なので、高品質なアミノ酸系界面活性剤を使用している場合にはメリットがあります。
このシャンプーには二種類のアミノ酸系界面活性剤が使用されていますので、ペリセアに誘導された二種類のアミノ酸系活性剤が毛髪の内部に入り込み、ダメージ部分の補修をしてくれます。
特にラウロイルメチルアラニンが効果を発揮します。
保湿成分は申し分ない
初めに申し上げたようにこのシャンプーは水を除けば最も多く配合しているのは保湿剤であるグリセリンです。
これだけでもすごい配合量ですが、このシャンプーにはグリシン、ロイシンなどのアミノ酸が18種類以上も配合されています。
アミノ酸は、化粧品に配合される場合には保湿効果となりますので、このシャンプーはとにかく保湿を重視した商品であることが伺えます。
その他の成分は何?
その他の成分ですが、全成分を見るとまだまだたくさんあるように思いますが、どれも極々微量のものばかりです。
安息香酸は防腐剤で、ポリクオタニウムはノンシリコンシャンプー特有のきしみを抑えるために配合されている成分です。
ポリクオタニウムは、配合量を増やすと髪の毛のゴワつきにつながりますが、このシャンプーではおそらく必要最低限の量しか配合されていないと思います。
他の成分は、増粘剤や安定剤なので解析結果に影響を及ぼずものではありません。
まとめ
シャンプーの善し悪しを決定する界面活性剤は、低刺激な成分を厳選して配合している印象ですが、補助洗浄成分に脱脂力の高い洗浄成分を配合しているので、低刺激ながらある程度の洗浄力は確保できていると思います。
グリセリンをかなりの量配合していることから、とても保湿にこだわったシャンプーであることがわかります。
この処方は、ベビーソープに似ていますが、植物エキスや精油を赤ちゃんが使用すると、まれにアレルギーを起こすことがあるので、いくら高品質の洗浄成分を使用しているとはいえ、このシャンプーで子供の髪の毛を洗うのはやめた方が良いと思います。
赤ちゃんや子供は、専用のシャンプーで洗ってあげてくださいね。
また、ダメージ補修成分はあまり配合されていませんが、このシャンプーは弱酸性に調整されているので、カラーやパーマをしている方にも適したシャンプーであると言えます。
アレルギー性の高い成分や高刺激の成分は一切配合されていないので、とにかく低刺激なシャンプーが欲しい方は一度使用してみて欲しいシャンプーの一つです。
コメントフォーム