開発者がうるおってシャンプーを解析した評価
通信販売だけでなく、市販でも購入が可能なことから手軽にアミノ酸シャンプーが楽しめるということで人気のうるおってシャンプー。
しかし、世の中にはアミノ酸シャンプーと言っておきながらアミノ酸系成分が一切配合されていないシャンプーもたくさんありますが、このシャンプーはどうでしょうか?
良い製品を選ぶためには裏のラベルに書かれている成分を読み解くしかありません。
今回も、成分からこのうるおってシャンプーを解析していきたいと思います。
うるおってシャンプーの全成分(無香料)
水、ココイルグルタミン酸TEA、ラウラミドプロピルベタイン、グリセリン、コカミドDEA、ホホバ種子油、グリチルリチン酸2K、キハダ樹皮エキス、オタネニンジン根エキス、センブリエキス、ボタンエキス、アルニカ花エキス、セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス、セイヨウキズタ葉/茎エキス、セイヨウトチノキ種子エキス、ハマメリス葉エキス、ブドウ葉エキス、カミツレ花エキス、トウキンセンカ花エキス、フユボダイジュ花エキス、ヤグルマギク花エキス、ローマカミツレ花エキス、ローズマリー葉エキス、セージ葉エキス、ポリクオタニウム-10、BG、メタリン酸Na、エタノール、フェノキシエタノール
主成分にはアミノ酸成分を使用
・ラウラミドプロピルベタイン
・コカミドDEA
シャンプーの主成分である洗浄成分は、とてもシンプルで3種類しか使われていません。
その3種類の中でアミノ酸成分はココイルグルタミン酸TEAだけですが、この洗浄成分が最も多く含まれているため、このシャンプーはしっかりしたアミノ酸シャンプーと言えます。
このココイルグルタミン酸TEAの特徴ですが、洗浄力はとても穏やかで低刺激な界面活性剤です。ただし低刺激な分、脂を除去する力が少し弱いので、人によって使い始めは物足りなさを感じるかもしれませんが、すぐに慣れてくると思います。
そして次に配合されているラウラミドプロピルベタインは両性界面活性剤の一種で、低刺激なココイルグルタミン酸TEAをさらにマイルドにしてくれる効果をもちます。
ちなみにこの成分が主成分のシャンプーはかなりの低刺激・低洗浄力となるので、ベビーソープなどによく使われることが多いです。
そして最後にコカミドDEAですが、これは非イオン系界面活性剤なので刺激はほぼありません。
洗浄力の補助というよりは、発泡剤として泡立ちを上げる役割を持っています。
シャンプーは泡で汚れを落とすわけではないので、洗浄力と泡立ちは比例しませんが、泡立ちが弱いと洗う時に髪の毛に負荷がかかって静電気を帯びてしまうので、そうならないように配合している成分です。
抗炎症成分配合
このシャンプーには、グリチルリチン酸2Kが配合されています。
最近ではこの成分が配合されたシャンプーは珍しくありませんが、このグリチルリチン酸2Kが配合されていたら少し注意しなければいけません。
まず、この成分はどのような役割を果たすのか?
ということですが、抗炎症成分ということで簡単に言うと炎症を抑えてくれるということになります。
つまり『フケ』『かゆみ』などの炎症反応を抑えてくれる成分がこれにあたります。
では、フケやかゆみに悩まされている人にはもってこいのシャンプーなのでは?
と思うかもしれませんが、そんなに簡単な話ではありません。
このグリチルリチン酸2Kとはわかりやすく言うと『痛み止め』のようなものです。つまりあくまでも一時的な効果にしかならず、悩みを根本的に解決するものではないのです。
例えばかゆみが出たときにこの成分が配合されたシャンプーを使用すればかゆみはなくなります。
しかし、薬で無理にかゆみを抑えるのではなくて、なぜかゆみが発生するのか原因を突き止めなければなりません。
ひょっとしたら洗いすぎによる頭皮の乾燥からかゆみがきているかもしれません。
それとも洗いがたらなくてかゆみが発生しているのかもしれません。
その原因を突き止めれば、何もグリチルリチン酸2Kという薬に頼ることなく悩みが改善するかもしれません。それが一番理想ですよね。
一度この成分入りのシャンプーを使用してしまうと、この成分配合のシャンプー以外ではかゆみが出たりフケが止まらなくなったりといったような副作用的な症状に悩まされることにもなりかねないので、この成分が配合されていたら慎重にならなければなりません。
豊富な植物エキス
このシャンプーにもホホバオイルをはじめとして様々な植物エキスが配合されていますが、これらは頭皮の血行促進作用や保湿効果が少しあるぐらいで、それほど高い効果は見込めません。
逆に植物エキスや精油をたくさん入れすぎると、頭皮が荒れるなどの副作用にも見舞われることもあるので、多ければ良いというものでもないという認識を持っておいてください。
その他の成分の役割
ポリクオタニウム-10はカチオン化ポリマーの一種で、髪の毛に付着させることでしっとりさせる成分ですが、この成分は配合量が多ければ多いほど、髪の毛を乾かした時にごわつきがでるので注意が必要です。
まとめ
洗浄力は弱めだが、メイン界面活性剤には紛れもなくアミノ酸成分を使用しているので、カラーリングやパーマを施した髪にとても向いています。
市販のシャンプーからこのシャンプーに変えた場合は、最初の数日間は痒みが出る可能性がありますが、そのまま使用を続けてみてください。
しかし、二週間以上たってもかゆみが止まらない場合は、あなたにとってこのシャンプーの洗浄力が低いということになります。
その場合は、これよりも少し強めの洗浄成分が配合されたシャンプーを使用してみてください。
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