カウブランド無添加シャンプーを解析!口コミ評価でなく成分で選ぼう!
ホームページを見てもわかるように、とにかく低刺激にこだわって作られているような印象を受けるシャンプーです。
シャンプーの名前にも『無添加』という言葉が使われていますし、なんだか頭皮に良さそうですよね!
では、そんないかにも頭皮に優しそうなこのシャンプーは本当に高品質な低刺激シャンプーなのかを解析していきたいと思います。
カウブランドシャンプーの全成分
水、DPG、コカミドプロピルベタイン、ココイルグルタミン酸2Na、スルホコハク酸ラウレス2Na、グリセリン、セテアレス-60ミリスチルグリコール、トリイソステアリン酸PEG-160ソルビタン、ココイルグルタミン酸Na、PCA-Na、コハク酸ジエトキシチエル、ポリクオタニウム-10、クエン酸
カウブランド無添加シャンプーのデータ
洗浄力:
メイン界面活性剤はとても低刺激のものを使用していますが、その分洗浄力は少し物足りない印象です。
低刺激性:
DPGは目や頭皮に刺激性が認められている保湿成分です。
しっとり感:
少しべたっとした重たい洗いあがりになりますが、DPGがこれだけ配合されているので、しっとり感のレベルは高いです。
ダメージ補修成分:
全く配合されておりません。
コスパ:
容量:550ml
価格:1050円
総合評価:
低刺激性にこだわりすぎて、肝心の洗浄力がおろそかになっている印象です。
値段のわりに界面活性剤は良質
・ココイルグルタミン酸2Na
・スルホコハク酸ラウレス2Na
主な洗浄成分はこの3つで構成されています。
3つとも刺激性は低く、高品質な洗浄成分です。
コカミドプロピルベタインはベビーソープの主成分としても使用されるほど低刺激ですがその代わり、洗浄力もかなり低いです。
そのため、ベビーソープならまだしも、大人も使用するシャンプーの主成分にするのは洗浄力の面で少し無理があるような気がします。
次に配合されているココイルグルタミン酸2Naも同じく低刺激で高品質な洗浄成分ですが、この成分も洗浄力はそれほど高くないです。
つまり、実質このシャンプーの洗浄力は、スルホコハク酸ラウレス2Naが担っています。
この成分は名前に『ラウレス』と入っているので、なんとなく嫌だと思う方もいるかもしれませんが、この成分はラウレス硫酸やラウリル硫酸とは全くの別物で、洗浄力は比較的高いのですが低刺激なので心配いりません。
他のサイトではあまりおすすめされていませんが、低刺激の成分です。
保湿成分『DPG』とは?
いつもの通り洗浄成分である界面活性剤から説明しましたが、このシャンプーの全成分を見てもらえばわかるように、水の次に多く配合されている成分は洗浄成分ではなくて保湿成分である『DPG』(ジプロピレングリコール)です。
この成分は安い化粧水などに配合されている安価な保湿成分で、高い刺激性を有する成分です。
特に目に対して強い刺激を伴うことがわかっており、敏感肌の方は決して使用してはいけない成分です。
このシャンプーの洗浄成分はせっかく品質が良いのにこれでは意味がありません。
防腐剤や着色料などを配合しない無添加にこだわっていますが、DPGをこれだけたくさん配合してしまっては全く意味がありません。
この成分が『グリセリン』や『BG』なら問題なかったですがおそらく価格の都合でしょう。
BGは現在中国の爆買の影響を受けて化粧品メーカーがどこも仕入れ困難になっています。
そのためDPGの倍ぐらいの値段がついているので、使いづらいのはわかりますが、だからといって刺激性が認められている成分をこれほど多く配合するのは少し疑問が残ります。
ましてや無添加を謳った低刺激シャンプーとして売り出すべきではないかなと思います。
ただし、シャンプーはあくまでも洗い流す製品なので、DPGであれ少量の配合であれば全く問題はありません。
このシャンプーのように、洗浄成分より多く配合されていることが問題ということです。
何が無添加なの?
このカウブランドシャンプーは『着色料』『香料』『防腐剤』『品質安定剤』が無添加です。
(ついでに言うとダメージ補修成分も無添加なので、カラーリングやパーマをしている方には全く向かないシャンプーです)
⇒無添加シャンプーがおすすめできない理由!大事なのは成分解析!
確かに、着色料と香料に関してはシャンプーにはいらない成分です。
もちろんシャンプーに香りがあった方がなんとなくいいような気がしますが、絶対必要なものではありません。
着色料も同じですね。
着色料も香料も人によってはアレルギーを発生することもあるので、この二つを抜いたことは大変素晴らしいです。
品質安定剤もどちらでもいいです。
では4つ目の防腐剤ですが、これは入れなくても良いのでしょうか?
シャンプーは食べ物ではありませんが、生ものです。
お風呂場にずーっと置いておかなくてはいけないので、防腐剤が入っていないシャンプーはすぐに腐ります。
なので、絶対に防腐剤は必要です。
たまに防腐剤不使用と書かれたシャンプーを見ることがありますが、そのようなシャンプーも防腐剤は入っていなくても防腐剤の代わりになる成分が絶対に入っています。
このカウブランドシャンプーでは『DPG』がそれにあたります。
なので、このシャンプーがDPGを多く配合したのは保湿能力の向上の目的ももちろんあるのでしょうが、防腐剤不使用と言いたいがための高配合処方であると思います。
それは世間の防腐剤のイメージがとても悪いからなのですが、パラベンを始めとする防腐剤は世間で言われているほど悪いものではありません。
しかも使用量が1%以下と指定されていますので、洗い流すシャンプーに配合される場合、全く問題ないです。
それよりも圧倒的にDPGの方が刺激性は高いです。
このようにイメージでシャンプーを選ぶのは大変危険です。
シャンプーを選ぶ際はブランドイメージではなくて必ず成分で選ぶようにしてください。
このシャンプーのように『無添加』『オーガニック』『自然』などの言葉を使用してあたかも髪や頭皮に優しい製品であることをPRする製品が多くなってきたと感じますが、中身をしっかり確認すると宣伝とかけ離れていることが多いです。
しかし、これらの言葉にはなんの根拠もありません。
シャンプーの本来の目的は洗浄です。
本当の意味で髪の毛や頭皮にとって良いシャンプーとは、頭皮の洗浄に適した洗浄成分をしっかり配合しているかどうかです。
頭皮の洗浄に適したシャンプーを使用すれば、頭皮の脂を奪いすぎて乾燥させることもありませんし、洗浄力が弱すぎて頭皮がべたつくということもありません。
もし、あなたが何らかの頭皮トラブルを抱えているのなら、無添加とか自然派などのシャンプーに手を出す前にアミノ酸シャンプーを試してみてはいかがでしょうか?
アミノ酸シャンプーとはアミノ酸系の洗浄成分を使用したシャンプーのことで、人間の頭皮を洗浄するのに適したシャンプーです。
通販で販売しているハーブガーデンシャンプーは、美容院で販売されているようなレベルのシャンプーで低刺激でありながらしっかり洗浄力も確保されています。
返金保証制度もあるので、よかったらお試しください。
まとめ
カウブランド無添加シャンプーは、大人の頭皮を洗うには少し物足りない洗浄力という印象です。
その代わり、洗浄成分の刺激性に関しては言うことありません。
しかし、洗浄成分とは関係ないところで、DPGがかなりの高配合されているので人にとってはこの保湿成分であるDPGが刺激になる場合があります。
また、ダメージ補修成分は一切配合されていないのでヘアカラーやパーマをしている方にも対応できません。
そう考えるとこのシャンプーを気持ちよく使用できる方は意外と限られてしまうので、低めの総合評価としました。
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