開発者によるオルビススカルプイズムシャンプーの解析結果
このシャンプーはオルビスから発売されているスカルプシャンプーになります。
スカルプシャンプーとは聞くと薄毛の方や髪の毛にハリ・コシがなくなってきた方が使用する薬用シャンプーのようなイメージをお持ちの方がたくさんいると思いますが、世の中に出回っている大半のスカルプシャンプーは、そのような良いものではありません。
そのあたりのお話も含めてこのシャンプーの解析をしていきたいと思います。
オルビススカルプイズムシャンプーの全成分
【有効成分】ピロクトンオラミン、グリチルリチン酸2K
【その他の成分】精製水、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液、テトラデセンスルホン酸Na液、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、オウレンエキス、トレハロース、グリセリルグルコシド液、出雲湯村温泉水、チョウジエキス、メリッサエキス、マヨラナエキス、濃グリセリン、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、塩化トリメチルアンモニオヒドロキシプロピルヒドロキシエチルセルロース、PPG、クエン酸、BG、無水エタノール、ジエチレントリアミン5酢酸5Na液、EDTA-2Na、安息香酸Na、フェノキシエタノール
シャンプーは基本的には化粧品です。
化粧品は全成分を配合量の多い順番に記載しなさいというルールがあるのですが、このシャンプーは『医薬部外品』です。
医薬部外品は、化粧品とは少しルールが異なるのでいつもの成分表示より少し見にくいですが、順番に解析していきたいと思います。
オルビススカルプイズムシャンプーのデータ
洗浄力:
両性界面活性剤と刺激の強いオレフィン系の洗浄成分のブレンドをメイン洗浄成分としています。
低刺激性:
有効成分であるピロクトンオラミンはなかなかやっかいな成分です。
後で少し触れます。
しっとり感:
オレフィン系の強めの洗剤が配合されているのでシリコンを配合してほしいところです。
ダメージ補修成分:
無配合
コスパ:
容量:250ml
価格:1080円
内容は思わしくないですが、価格が安めに設定されているので、3とします。
総合評価:
このシャンプーは、フケや痒みをもつ方向けのシャンプーとなっていますが、品質はそれほどよくありません。
このシャンプーの洗浄成分は何?
・テトラデセンスルホン酸Na液
・ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド
・ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム
医薬部外品シャンプーは、このような書き方をしているケースが大半で見にくいですが、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液はコカミドプロピルベタインのことで、刺激は非常に少ないです。
ですが、このシャンプーはおそらくメインの洗浄成分はテトラデセンスルホン酸Na液と書かれたオレフィン(C14-C16)スルホン酸Naです。
この洗浄成分は高洗浄力で、頭皮の刺激も強いものです。
フケやかゆみに悩む方向けのシャンプーに配合するような成分ではありません。
フケやかゆみに悩む方向けのシャンプーということであれば、刺激の少ないアミノ酸系の洗浄成分を配合すべきだと思います。
有効成分ピロクトンオラミンとは?
このシャンプーの最大の特徴はこの有効成分である『プロクトンオラミン』が配合されていることにあります。
では、この成分はなんなのか?ということですが、これは超強力な『殺菌成分』です。
つまり、言い方が悪いですが、フケやかゆみの原因が何であれ、とにかく菌を殺して無理やりフケとかゆみをなくしてしまおうという考え方です。
フケの原因となる菌は「癜風菌」と呼ばれるものなのですが、これは皮膚常在菌の一種で、角質の代謝を助ける働きをしている良い菌です。
ですが、そんな良い菌も皮膚の脂が増加することで頭皮環境が悪くなり、フケとつながっていくのです。
なので、正しいフケ対策を行なうのであれば、頭皮の脂を増やしすぎないように自分の頭皮に合った洗浄力をもったシャンプーをきちんと行って頭皮環境を整えることでフケを抑制することが大事なのです。
しかし、このシャンプーでは殺菌して無理やり抑えるだけなので、フケのでる原因は一向にわからないままです。
それだけでなくこんなに殺菌力の強い成分が入ったシャンプーで毎日髪の毛を洗っていたら、それこそ頭皮環境が悪くなってしまいます。
フケやかゆみで悩んでいる方は、低品質なスカルプシャンプーに手を出す前に、高品質な洗浄成分を使用したシャンプーを使って、頭皮環境を整えることから初めてみてはいかがでしょうか。
当サイトでも本当におすすめのシャンプーを紹介していますので、よろしければ一度ご覧下さい。
はじめまして。
長年このシャンプーとコンディショナーをセットで使っていました。
ところが、皮膚科で受けたパッチテストでまさかのアレルギー発覚!
どの成分が合わないのかはわかりません。
同時に受けたジャパニーズスタンダードパネルなどではアレルギーは出ませんでした。
3年くらい前に頭皮湿疹と顔に白ニキビが出て、その時に使い始めて症状がよくなったので、信用しきってずっと使っていたのでショックです。
無臭だし、薬用だし、石油系が入ってなさそうだからいいと思っていました。
近所のドラッグストアに寄って皮膚科で「市販品の中では」と勧められた「ミノン」を試しに買ってきました。
ただ、シャンプー&コンディショナーは置いておらず、全身シャンプー(乾燥肌なので、しっとりタイプ)を購入。
頭も洗えるとは書いてあるから問題ないと思いますが、だったらシャンプー&コンディショナーも販売してる意味は??違いは何?と疑問だらけではあります。
とりあえず今日使うシャンプーがない状態だし時間もなかったのでミノン全身シャンプー使ってみます。
もっと早くにこちらのサイトに気付いていれば!
最近頭と耳と首がかゆいのも、別の原因があると思っていました…
死んでしまった常在菌、戻って来ますかねぇ(^^;)
当サイトの記事を読んでいただきありがとうございます!
オルビスシャンプーは医薬部外品なので、解析は難しいですが、刺激は強い方であるのは間違いないと思われます。
そして、皮膚科医ですが、医者というのは医学なので本来化学である界面活性剤の知識はあまりないはずですが、この先生がおすすめしてくれるミノンは私も良い製品だと思います。
では、全身シャンプーがありながら、なぜコンディショナーもあるのかという話ですが、まず簡単なシャンプーとボディソープの違いを・・・。
シャンプーは『汚れを落としてきしみを抑える』もの。
ボディソープは『汚れを落とす』もの。
この違いがあります。
つまりボディソープの方が単純な作りなわけです。
この全身シャンプーは、基本的には『汚れを落とす』のみというボディソープに近い作りにしています。
ですが、完全にボディソープのように汚れを落とすことだけに特化していまうと、頭皮の脂をとりすぎて乾燥してしまい頭皮にかゆみなどを引き起こしてしまうし、髪もきしみます。
そこで全身シャンプーが考えたのは、洗浄力が強すぎないアミノ酸系洗浄成分を使用するという考え方です。
ただ、高級アミノ酸シャンプーのようにすべてをアミノ酸系にしてしまうと体まで洗う全身シャンプーはコスパが悪くなってしまうので、安価なベタイン系の成分とうまくブレンドして発売しているという感じです。
アミノ酸系の洗浄成分を配合することで、きしみを抑える成分がなくてもきしみにくく、また他のボディソープよりは少しだけ洗浄力が弱いけど体も洗える全身シャンプーが完成というわけです。
常在菌は戻ってきますよ。
自分に合うシャンプーに変えれば2週間ほどで頭皮環境は戻ってきます。
お返事ありがとうございます!
界面活性剤って洗剤や石鹸などなんでも入っていて、どれが合わないのかわからず避けるのが大変です。名前も似たようなカタカナがいっぱい…
ミノン全身シャンプー、教えていただいた通り、やはりシャンプーと違ってそれなりにきしみはありました。
でもショートヘアなので乾かせば気にならず、クセも落ち着いてツヤも出た感じがしました!
常在菌が帰って来るのを待ちたいと思います。
8ヶ月になる子どもも私に似て敏感肌みたいで、ずーっと湿疹を繰り返してステロイド治療を続けています。
髪の毛もだいぶ生えているので、シャンプーとボディソープは分けています。
ボディソープは無添加のシャボン玉とか試してみたのですが、石鹸成分だけでは洗浄力が強いのか乾燥する感じがして、結局産院でも使っていたピジョンのしっとりタイプに戻しました。シャンプーもピジョンです。
いろいろ添加物入ってるよな~コレが合わなくて湿疹治らないのかな…と思いながらも、もういろいろ買うのに疲れてしまって…
また相談みたいになってしまってすみません。
親子で洗浄剤ジプシーです(+_+)