育毛特化CA101薬用シャンプーの解析!フケかゆみに効果あり?
最初に把握すべきこととして、一般的なシャンプーは『化粧品』に属します。
しかし、このシャンプーは薬用シャンプーと呼ばれるもので、化粧品ではなく『医薬部外品』です。
文字通り化粧品と医薬品の間の位置づけなので、一般的なシャンプーではどうにも頭皮トラブルが改善できないという方が手を出す最後の手段というレベルの製品となります。
医薬部外品なので、当然化粧品よりは効果は見込めるが、その分副作用も発生します。
なので、基本的には薬用シャンプーというものはよほどのことがない限り手を出してほしくない製品ですが、この製品は一体どのようなものなのか解析していきたいと思います。
コンセプトは『育毛』に特化したものであることがわかりますので、その点についても触れていきたいと思います。
また、医薬部外品シャンプー解析の精度についてですが、化粧品シャンプーと違い医薬部外品シャンプーには配合量が多い順に成分を記載する義務がありません。
そのため、化粧品シャンプーに比べると圧倒的に解析が難しくなりますので、歯切れの悪い表現が多くなりますが、ご了承ください。
目次
CA101薬用シャンプーの全成分
グリチルリチン酸2K(有効成分)、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸Na、ヤシ油脂肪酸アシルグリシンTEA液、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン液、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム-2、POEセチルステアリルジエーテル、POEヤシ油脂肪酸グリセリル、テトラデセンスルホン酸Na液、塩化トリメチルアンモニオヒドロキシプロピルヒドロキシエチルセルロース、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液、ジステアリン酸グリコール、ジステアリン酸PEG-1、HEDTA・3Na液、プロテアーゼ-1、薬用炭、含硫ケイ酸Al、ヒノキチオール、ホホバ油、ブドウ葉エキス、アルニカエキス、パリエタリアエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、オノニスエキス、海藻エキス-1、カモミラエキス-1、セイヨウキズタエキス、キューカンバーエキス-1、ゴボウエキス、サボンソウエキス、セージエキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウノコギリソウエキス、ゼニアオイエキス、トウキンセンカエキス、ハマメリスエキス、フキタンポポエキス、シナノキエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ヤグルマギクエキス、レモンエキス、ニンジンエキス、トウキエキス-1、シャクヤクエキス、クワエキス、クララエキス-1、ワレモコウエキス、エイジツエキス、アロエエキス-1、カラメル、PEG(120)、銅クロロフィリンNa、pH調整剤、フェノキシエタノール、BG、濃グリセリン、ラベンダー油、ローズマリー油、ユーカリ油、セージ油
※『医薬部外品シャンプーの全成分は配合量順に記載する義務がない』
CA101薬用シャンプーのデータ
洗浄力:
おそらくメイン洗浄成分はヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸Naなので、そうなると代表的なアミノ酸シャンプーとなります。
洗浄力は最高評価の4となります。
低刺激性:
陽イオン界面活性剤と呼ばれる頭皮に残留しやすい成分量が少し気になります。
人によっては刺激になりえます。
しっとり感:
髪のコンディショニング剤が配合されているのでさっぱりよりはしっとりします。
ダメージ補修成分:
ダメージを補修してくれる成分は無配合。
コスパ:
容量:260ml
価格:2800円(税抜)
内容はそれほど悪くありませんが、少し高すぎます。
260mlですと、高くても2000円以内が妥当だと思います。
総合評価:
おそらく良質なアミノ酸シャンプーと言えるシャンプーだと思われます。
しかし、ダメージ補修成分が無配合であることと、刺激を感じるであろう成分がいくつか配合されていますので、当然ながら育毛効果は見込めません。
良質な化粧品シャンプーにも劣る内容となっています。
最も大切な洗浄成分は?
・ヤシ油脂肪酸アシルグリシンTEA液
・ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド
・アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン
・ラウリン酸アミドプロピルベタイン液
・テトラデセンスルホン酸Na液
成分表には上から順番に書かれていますが、これは医薬部外品シャンプーなので、配合量の多い順とは限りません。
ただし、この6種類の洗浄成分の中で、基本的にメイン成分になりうるものはヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸Naとテトラデセンスルホン酸Na液です。
テトラデセンスルホン酸Na液は市販シャンプーにもよく使用される最も安価な成分の一つなので、このシャンプーの値段からするとさすがにこの成分がメインであることは考えにくいです。
よって、このシャンプーのメイン成分はヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸Na(ココイルグルタミン酸Na)であると推測されます。
このココイルグルタミン酸Naは最も代表的なアミノ酸界面活性剤で非常に低刺激です。
そんなアミノ酸系洗浄成分に2種類の両性イオン界面活性剤が刺激をさらにマイルドにしてくれ、テトラデセンスルホン酸Na液で洗浄力を少し底上げしているような印象です。
まとめると、シャンプーにおける洗浄成分のバランスはとても良いので、髪の毛は生えてきませんが頭皮環境を整えてくれそうなので、抜け毛は防止してくれそうです。
2種類のカチオン化ポリマーの懸念
・塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液
この2種類の成分名を聞いたことがある方はいないと思いますが、これはポリクオタニウムと呼ばれるカチオン化ポリマーのことで、それぞれポリクオタニウム-10とポリクオタニウム-22です。
これらはノンシリコンシャンプーのきしみを緩和するための指通りの向上目的で配合されてることが多い成分ですが、人によっては刺激となる場合がありますので、育毛に特化しているシャンプーには本来入れるべきではありません。
頭皮環境のことを考えるのであればこの2種類の成分を入れずに安全性抜群のシリコンを配合して指通りを向上させるべきです。
有効成分『グリチルリチン酸2K』
この有効成分が配合されていることでこのシャンプーが化粧品でなく医薬部外品となりました。
この成分はステロイド剤と同じように免疫抑制作用によって『かゆみ』や『フケ』などの頭皮トラブルを解消する働きをもつ成分です。
なので、この成分入りのシャンプーを使用すれば人によってはしっかりとかゆみやフケが治ります。
しかし、あくまでもステロイドと同じ作用のものなので長期間使用すれば当然なんらかの副作用がでます。
なので私の意見としては、かゆみやふけなどの頭皮トラブルが発生した場合は、薬に頼るのではなく、原因を自分なりに調べてみることが大切だと思います。
例えば、かゆみの原因としては洗浄力が弱すぎるシャンプーを使用していて汚れがあまり落ちていないことによるものかもしれませんし、反対に洗浄力が強すぎて頭皮が乾燥することからかゆみがでているのかもしれません。
頭皮トラブルには必ず理由があるので、グリチルリチンのような有効成分である薬に頼る前に、高品質の化粧品シャンプーを使用してみてください。
ダメージ補修成分と植物エキス
このシャンプーには全くダメージ補修成分が配合されていませんので、カラーリングやパーマをしている方には全く不向きのシャンプーです。
その代わりに植物エキスと精油が山ほど入っています・・・。
確かに植物エキスは頭皮への様々な効果がありますが、反対に副作用もあります。
なので、たくさんの種類を入れれば良いという問題ではありません。
このシャンプーの場合ですと、頭皮環境を整えるエキスを少しだけ配合する程度に留めておけば良いシャンプーなのにな・・・という印象です。
まとめ
当サイトでしつこく言っていますが、シャンプーで最も大切なのは洗浄成分です。
このシャンプーは洗浄成分はとても良いです。
なら、このシャンプーは良いものか?
という話ですが、残念ながら決して高品質とは言えないです。
まず、価格が高すぎます。
この値段を出すのであれば、高品質な洗浄成分を使用してさらにダメージ補修成分もたっぷり配合したシャンプーが購入できます。
このシャンプーは育毛シャンプーということなので、このシャンプーのことが気になっている人は、薄毛などの頭皮トラブルに悩みを持っている方だと思いますが、そのような方は薬用シャンプーに頼る前に、高品質の化粧品シャンプーを試してほしいと思います。
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