スマートスタイルキューティクルシャンプーの成分解析!人気あるが実力は?
翌日の『ハネ寝ぐせ』を抑えてくれるという新しい付加価値をつけたスマートスタイルキューティクルシャンプー。
朝の面倒な寝ぐせ直しの手間が省けると人気のシャンプーですが、シャンプー本来の役割である洗浄力や刺激の面ではどうなのでしょうか?
大手メーカーである『花王』から発売されているということで安心感あると思いますが、シャンプーはしっかりと中身を見る必要があります。
しっかりと成分を解析してシャンプーとしての実力を説明していきます。
スマートスタイルキューティクルシャンプーのデータ・評価
洗浄力:
洗浄力は強すぎます。
低刺激性:
ラウレス系洗浄成分は人によっては刺激により頭皮トラブルに合われます。
しっとり感:
洗浄力が強いのにノンシリコン処方はしっとり感も失い、髪へのダメージも促進します。
ダメージ補修力:
ダメージ補修成分は配合されておりません。
コスパ:
容量480ml
価格:629円(amazon参考価格)
総合評価:
余分な成分はあまり配合されておらずシンプル配合なのは評価できますが、ベースである成分がラウレス硫酸系なので髪への負担はもちろん、頭皮への影響も否めません。
このシャンプーの特徴である寝ぐせを抑えてくれるという価値も成分から見るとほとんど効果ないように思えます。
スマートスタイルキューティクルシャンプーの全成分
水、ラウレス硫酸アンモニウム、エタノール、ラウレス-4カルボン酸、PEG-60水添ヒマシ油、ラウリルヒドロキシスルタイン、クエン酸、ラノリン脂肪酸、コハク酸、PPG-2ヒドロキシプロピルトリモニウムセルロース、PPG-3カプリリルエーテル、エチルヘキシルグリセリン、ポリクオタニウム-10、ポリクオタニウム-52、ラウレス-16、塩化Na、水酸化Na、安息香酸Na、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、香料
もっとも大切!このシャンプーの洗浄成分は?
・ラウレス-4カルボン酸
・PEG-60水添ヒマシ油
・ラウリルヒドロキシスルタイン
ラウレス-4カルボン酸、PEG-60水添ヒマシ油、ラウリルヒドロキシスルタインの3種類の洗浄成分に関しては非常に低刺激な成分なのでこれらの成分で頭皮がかぶれたりかゆみが発生するなどのトラブルは起きにくいと思います。
ただ、問題なのは『ラウレス硫酸アンモニウム』です。
成分表を見るとこの成分が一番初めに書かれているのがわかると思います。
一番初めに書かれているということはこの成分が一番多く配合されているということなので、残りの3種類の洗浄成分がいくら低刺激でもメイン成分に刺激があれば当然このシャンプーは高刺激シャンプーになります。
ラウレス硫酸アンモニウムは非常に洗浄力と刺激性が高いです。
高洗浄力であるということは、一見良さそうに感じますが、言い換えると頭皮に必要な脂まで奪ってしまうということです。
高刺激性はその名の通り、頭皮や髪の毛に対して刺激が高いということなので、頭皮が荒れてフケやかゆみの原因になることもありますし、場合によっては薄毛の原因にだってなりえます。
寝ぐせがつきにくいって本当?
このシャンプーは独自の技術で睡眠時の寝ぐせを抑えてくれる働きがあるようです。
その仕組みを簡単に説明すると、要は髪内部への水分の浸透を防ぐことによって寝ぐせを抑えるということです。
皆さんも経験あると思いますが、髪の毛はお風呂上がりなどで濡れたまま寝ると寝ぐせがつきやすいのを感じたことがあると思います。
髪は水に濡れると水素結合が切れるため軟らかくなります。
軟らかくなっている状態で寝返りのたびに髪の毛が乱れ、乱れたまま時間とともに髪の毛が乾くことによりそのまま固まってしまうので寝ぐせができます。
なので、それを防ぐためにそもそも髪内部への水分の浸透をなくせば寝ぐせが付きにくくなります。
これがこのシャンプーの仕組みです。
なので、ある一定の効果はあると思います。
髪内部への水分の浸透をなくすとは・・?
お気づきでしょうか。
髪内部への水分の浸透をなくすということは髪の毛がパサつくということです。
さきほども述べましたが、このシャンプーは洗浄力が非常に高いです。
そのため、ただでさえ髪の毛が乾燥しやすくなるのに、故意に髪内部への水分の浸透を止めてしまっては髪の毛や頭皮が乾燥してしまいます。
必要以上の乾燥はもちろん頭皮や髪の毛に良くありません。
あくまで私の個人的な意見ですが、ただ寝ぐせをしにくくするために、この代償は大きすぎるのではないかと思ってしまいます。
寝ぐせを防ぎたければ、お風呂上がりにしっかりとドライヤーで髪の毛を乾かしたりするなどの対策はあります。
なので、頭皮や髪の毛のためを考えるのであれば、寝ぐせ対策は他で講じた方が良いかもしれません。
ノンシリコン処方には注意!
一般的にはシリコンは悪者扱いされてきました。
ここでは難しい話は割合しますが、シリコンは非常に安定したもので、危険はありません。
それよりも高洗浄力の洗浄力を配合したノンシリコンシャンプーの方が危険です。
シリコンが入っていないシャンプーは髪の毛がきしみやすくなるんですが、高洗浄力の成分を使用したシャンプーはさらにそれが顕著にでます。
このシャンプーではシリコンの代わりにポリクオタニウム-10、ポリクオタニウム-52を配合して指通りの向上を図っていますが、この二つの成分は髪の毛が乾燥するとごわつくという特性があります。
シリコンのイメージが悪いばっかりに、メーカーはノンシリコン処方を謳うためにこのような別の成分で補っているのです。
ダメージ補修成分無配合
このシャンプーにはダメージ補修成分は配合されておりません。
なので、カラーリングやパーマなどの髪の毛に化学処理をしている方には本来使用できないシャンプーです。
カラーリングやパーマをしている方は髪表面のキューティクルがはがれている可能性が高いので、低洗浄力でダメージ補修成分がしっかり配合されたシャンプーを使用するのが良いと思います。
まとめ
このシャンプーの処方はよくドラッグストアで売られている安価なシャンプーとほとんど変わりません。
特徴としては、高洗浄力で高刺激性なので、カラーリングやパーマをしている人や敏感肌の方は使用できません。
高洗浄力ということで、ワックスがべっとりついた髪の毛を洗い流すときに使用したりする分には非常に効果的ですが、毎日使用すべきシャンプーではありません。
当サイトでは高品質なシャンプーを紹介していますので、よかったら覗いてみてください。
ロレアルパリエルセーヴシャンプーを成分解析!口コミは良いが評価は・・・
口コミ評価も評判もとても高い、エルセーヴ エクストラオーディナリー オイル ヘアケアシャンプー。
値段も手ごろなので、久しぶりに良いシャンプーが発売されたのか?
と思い全成分を問い合わせたところ、中身に使用されている成分はお世辞にも良いものとは言えませんでした。
今回も、しっかり全成分表からこのシャンプーの特徴を説明していきたいと思います。
ロレアルパリエルセーヴシャンプーの全成分
水、ラウレス硫酸Na、水添パーム油脂肪酸PEG‐200グリセリル、ココベタイン、グリセリン、ポリソルベート20、塩化Na、香料、ヤシ油脂肪酸PEG‐7グリセリル、カミツレ花エキス、ヤシ油、安息香酸Na、水酸化Na、PEG-60水添ヒマシ油、ポリクオタニウム‐10、サリチル酸、ヒマワリ油、ハス花エキス、アマ花エキス、トリグリセリル、ガーデニアタヒテンシス花エキス、カニナバラ花エキス、ビサボロール、クエン酸、ヘキシレングリコール、ダイズ油
ロレアルパリエルセーヴシャンプーの評価まとめ
洗浄力:
高すぎます。
低刺激性:
刺激が強すぎます。
しっとり感:
おそらくしっとり感は全く感じられません。
ダメージ補修成分:
無配合
コスパ:
容量:440ml
価格:900円(税抜)
総合評価:
全成分表からもすぐわかるように、洗浄成分は非常に刺激の高い安いものを使用しています。
これはドラッグストアで売られている安価なシャンプーと同じクオリティです。
それを高い値段で販売しているような印象です。
大事な洗浄成分はラウレス硫酸Naのみ・・・?
このシャンプーの洗浄成分は、粗悪品として有名なあのラウレス硫酸Naとなっています。
界面活性剤としては水添パーム油脂肪酸PEG‐200グリセリルもココベタインもそうなのですが、この二つは洗浄成分というよりは、保湿やヘアコンディショニング剤のようなもので、シャンプーよりコンディショナーに配合されているような成分です。
なので、シャンプーにとって最も大事な洗浄成分は『ラウレス硫酸Na』のみと言っても過言ではありません。
このラウレス硫酸Naですが、知っている人は知っている低品質成分です。
特徴としては泡立ちがとても良く、すずぎもしやすいほど泡切れも良いので消費者からすると非常に気持ちの良い成分ですが、頭皮や肌へのダメージは最も高い成分の一つです。
また、メーカー側からすれば安くて大量生産向けなので大手メーカーが好んで使用するため、大半の有名シャンプーにはこの成分が使用されています。
シャンプーとはほとんどの人が毎日使用するものなので、できるだけ刺激は抑えたいと思いますが、このシャンプーは良さそうに見えて、中身はドラッグストアで販売されている低価格シャンプーと同じ洗浄成分が使用されています。
数種類の植物エキスの意味とは・・・?
このシャンプーには数種類の植物エキスが配合されています。
おそらくこれらのエキス系をほんの少し配合して、それをうたい文句として価格をつり上げているのだと思いますが、これらのエキスの効果などしれています。
むしろこのシャンプーの場合、ラウレス硫酸Naによって受けたダメージをエキスでわずかに保湿しているような意味合いです。
つまり、このシャンプーは自分でダメージを負わせて自分で治させているイメージです。
ただ、少量のエキス系ではラウレス硫酸Naで受けたダメージのすべてを治すのは到底無理なので、ほぼ無意味と考えていただいて結構です。
ラウレス硫酸Naなのにノンシリコン・・・?
このシャンプーのもう一つの驚くべきところは『ノンシリコン処方』だということです。
アミノ酸系洗浄成分のように低刺激で緩やかに頭皮を洗浄してくれる高品質の洗浄成分を使用している場合ノンシリコン処方でも構いませんが、このシャンプーのようにラウレス硫酸Naのような高刺激で高洗浄力の洗浄成分を使用するときは、シリコンを少しでも配合してあげないと、髪の毛がギシギシになってかなり痛みます。
ではなぜこのシャンプーはシリコンが配合されていないかというと、『ノンシリコン処方』と謳いたかっただけだと思います。
一時期シリコンが悪者扱いされていたので、このような処方にしたのだと思いますが、シリコンは刺激もほとんどありませんし、もちろん毛穴に詰まるなんてこともありえませんのでラウレス硫酸Naを使用するのであれば必須の成分となります。
パッケージデザインも可愛くて良さそうな印象を受けるシャンプーですが、中身は消費者の頭皮のことを全く考えていないシャンプーですので、使用は控えた方がよさそうです。
この値段であれば、十分低刺激のシャンプーを購入することが可能です。
当サイトでも高品質シャンプーを紹介していますので、よろしければ是非ご覧ください。
何か質問等ございましたら、お問合せフォームよりよろしくお願いします。
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私自身、このメーカーは好きで、日用品など愛用しているものもたくさんあるのですが、このシャンプーだけ見るとかなり酷いです。
本当にあの花王の開発者の商品なのか?
と思ってしまうほどのこのシャンプーの中身である成分をしっかり見ていきたいと思います。
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大手化粧品メーカーが、アメリカの有名ヘアスタイリストと共同で開発したブランドから発売されているシャンプーです。
こんな風に大手化粧品メーカーと海外の有名ヘアスタイリストと共同開発と聞けば、なんとなく良さそうな雰囲気はありますが・・・シャンプーを開発するのは化学の知識がなくては作れません。
なので、このヘアスタイリストは開発には携わっていないでしょうね。
ただ、こんなシャンプー作ってよ!みたいな話をして、それをコーセーが作ってみたというような形での発売だと思います。
パッケージデザインもとてもおしゃれでさすが大手メーカーだなと思うところはありますが、中身を見てみるとやはり低価格帯そのままの成分構成です。
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私自身このシャンプーのことは知らなかったのですが、解析依頼がとても多いので解析していきたいと思います。
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そのあたりのお話も含めてこのシャンプーの解析をしていきたいと思います。
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口コミ評価はとても良いですが、中身である成分から解析していきたいと思います。
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誰もが知っている大手メーカーから発売されているということと洗練されたパッケージデザインからとても高品質なシャンプーに見えるのですが、シャンプーにおいて大事なのはメーカーでもなければパッケージデザインでもなく、中身である全成分です。
化粧品は全成分の表示義務があるのでこれを利用しない手はありません。
今回も、しっかり成分からこのシャンプーを解析していきたいと思います。